「ネットショップを始めたいけれど、どのサービスを利用すればいいのだろう?」
まちの小売店でも、実店舗だけに頼らず、インターネットを利用して全国のお客さんに商品を販売することができるようになりました。
ネットショップには大きく分けて、
① ASP型
自分のネットショップを作る方式
② モール型
Amazon、楽天市場、Yahooショッピングに出店する方式)
の2つがあります。
どちらを選ぶかによって、費用も運営方法も大きく変わってきます。
ここでは、まちの小売店が利用しやすいサービスを中心に、その費用も含めて2026年版として比較してみます。
目次
1.ASP型ネットショップとは?
ASP型とは、ネットショップを作るためのシステムを提供している会社のサービスを利用して、自分のネットショップを開設する方法です。
ネットショップを一から自分で開発する必要がないため、専門的な知識がなくても比較的簡単に始めることができます。
(1) ASP型はどんな店に向いている?
ASP型は、特に次のような店に向いています。
◇まずはネット販売を試してみたい店
ネット販売が初めてなら、BASE、STORES、Squareなど、固定費を抑えて始められるサービスが候補になります。実際に売れるかどうか分からないという段階で、高額な費用をかける必要はありません。
◇実店舗とネットショップを連携したい店
実店舗の商品をネットでも販売したい場合は、POSレジや在庫管理との連携が重要になります。特に実店舗とネットショップの両方を運営する場合は、在庫を二重管理しなくても済む仕組みがあるか確認しておきましょう。
◇将来、本格的なEC事業にしたい店
最初は小さく始め、売上が増えてきたらShopify、makeshop、futureshopなどに移行するという方法もあります。
(2) 代表的なASP型サービス
代表的なサービスには、次のようなものがあります。
①BASE
②STORES
③カラーミーショップ
④Square オンラインビジネス
⑤5Shopify
⑥makeshop
⑦futureshop
(3) ASP型のメリット
最大のメリットは、自分の店としてネットショップを運営できることです。
例えば、
「○○商店オンラインショップ」
というように、自分の店の名前を前面に出して販売できます。
また、商品ページやショップのデザインを工夫することで、実店舗と同じように店の個性やこだわりを伝えることができます。
これらは、まちの小売店にとって、これは大きなメリットです。
(4) ASP型の費用はどのくらいか?
ASP型には、無料で始められるサービスから、月額数万円以上かかる本格的なサービスまであります。
代表的なサービスを比較すると、次のようになります。

・BASE:公式料金は税込表示
・STORES:料金プランによって税込表示
・Shopify:日本向け料金は税込表示のものと、契約条件による表示に注意
・makeshop:税込表示 futureshop:税抜表示
ただし、月額料金だけを比較してはいけません。
ネットショップでは、
・決済手数料
・販売手数料
・振込手数料
・オプション料金
・独自ドメイン費用
・広告費
などが発生する場合があり、「月額0円だから一番安い」とは限りません。
(5) ASP型ネットショップのそれぞれの特徴
ASP型のそれぞれの特徴とまちの小売店への相性などをもう少し詳しく書くと次のようになります。
①BASE
⇒ BASE公式・料金プラン
「まずはお金をかけずにネットショップを始めたい」という店に向いています。
プランと料金は以下になります。
◇スタンダードプラン
・初期費用:0円
・月額費用:0円
・決済手数料:3.6%+40円
・サービス利用料:3%
売上が発生するまで固定費がかかりません。BASE公式でも「売れるまで無料」としています。
◇グロースプラン
・初期費用:0円
・月額:16,580円
・決済手数料:2.9%
・サービス利用料:0円
※売上がまだ少ない店ならスタンダード、ネット販売が軌道に乗ってきたらグロースという使い分けができます。
②STORES
⇒ STORES公式・料金プラン
STORESは、ネットショップだけでなく、POSレジ・キャッシュレス決済・予約システムなどもまとめて利用できるのが特徴です。
プラント料金は以下になります。
◇フリープラン
・初期費用:0円
・月額:0円
・決済手数料:2.48%~
・基本機能を利用可能
◇スタンダードプラン
・初期費用:0円
・月額:3,300円
・決済手数料:1.98%~
※小売店の場合、実店舗とネットショップを一緒に管理したい場合にかなり有力な選択肢になります。
③カラーミーショップ
⇒ カラーミーショップ公式
カラーミーショップは、国内で長く利用されているネットショップ作成サービスです。
料金体系は以下になります。
・フリープラン:初期費用 0円
・月額:0円
・レギュラー/ラージ:初期費用 3,300円
・プレミアム:初期費用 22,000円
※無料で試してから有料プランへ移行できる点は、小規模店にはメリットです。
④Square オンラインビジネス
⇒ Square オンラインビジネス料金
Squareは、まちの小売店にとって注目したいサービスです。
プラント料金体系は次の通りです。
◇フリープラン
・初期費用:0円
・月額:0円
・オンライン決済手数料:3.6%
さらに、SquareのPOSレジとオンラインショップを連携でき、店舗とネットショップの在庫を同期できます。
※「実店舗で販売している商品を、そのままネットでも売りたい」という小売店には非常に相性がいいサービスです。
⑤Shopify
⇒ Shopify公式・日本向け料金情報
Shopifyは、個人・小規模店から大規模事業者まで対応できる、本格的なネットショップ構築サービスです。
◇Basic
・初期費用:0円
・月額:3,650円~(年払い) 月払いの場合は4,850円から
・オンラインカード決済:3.55%~
となっています。
※BASEやSTORESよりも自由度が高く、商品数が増えてきた、ブランドとしてネットショップを育てたい、将来、海外販売もしたいという店に向いています。
⑥makeshop
⇒ makeshop公式・料金プラン
makeshopは、無料系サービスと比べると費用は高くなります。
プラント料金体系は次の通りです。
◇プレミアムプラン
・初期費用:11,000円
・月額:13,750円
・販売手数料:0円
・決済手数料:3.19%~
※商品登録数も10,000商品まで対応してオリ、商品数が多く、ネットショップを本格的な販売チャネルにしたい店向けです。
⑦futureshop
⇒ futureshop公式料金プラン
登録商品数によって料金が変わります。
公式サイトの2026年現在の料金は次のとおりです。表示価格は税別です。

※別途消費税。アカウント発行月の月額費用は無料
futureshopは、単に「商品をネットに並べる」だけではなく、次のような本格的な自社ECサイトを運営したい事業者向けです。
2 モール型ネットショップとは
モール型は、すでに多くのお客さんが集まっているインターネット上のショッピングモールに出店する方式です。
代表的なのが、
・Amazon
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
です。
実店舗に例えるなら、
ASP型は「自分で店を構える」に対し、モール型は「大型ショッピングセンターの中に店を出す」というイメージになります。
(1) Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングを比較
モール型の代表的な3サービス、費用を比較すると次のようになります。

ただし、モール型では月額料金だけでなく、販売手数料や決済手数料などがかかります。
特に楽天市場は、出店料だけを見ると高く感じますが、楽天市場そのものが持っている集客力を利用できることが大きなメリットです。
(2) Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの特徴
三社のそれぞれの特徴は以下の通りです。
Amazon
⇒Amazonへの出店方法
Amazonは、商品を販売するまでのハードルが比較的低いことが特徴です。
小口出品なら、月額固定費をかけずに始めることができます。
一方、販売手数料は商品カテゴリーによって異なります。
Amazonには非常に多くの商品が出品されているため、価格競争が起こりやすいという面があります。
まちの小売店がAmazonを利用する場合は、
・地域の特産品
・オリジナル商品
・珍しい商品
・専門性の高い商品
など、価格だけで比較されにくい商品との組み合わせを考えることが重要です。
関連記事として次のリンクがあります。
⇒ Amazonの出品用アカウント登録方法|Amazonで販売を始めるまで
楽天市場
⇒楽天市場への出店方法
楽天市場は、日本を代表する大規模なECモールの一つです。
Amazonとは違い、「楽天市場の中に自分の店舗を構える」というイメージに近いでしょう。
店舗ページを作り込み、
・店の歴史
・商品へのこだわり
・店主からのメッセージ
・商品の産地
・商品の使い方
などを紹介することで、店の魅力を伝えることができます。
ただし、初期費用や月額費用などが比較的高いため、ネット販売を始めたばかりの小規模店には負担が大きい場合があります。
関連記事として、下記のリンクを用意しています。
⇒ 楽天市場へ出店するには?|出店前の準備から開店までの手順をわかりやすく解説
Yahoo!ショッピング
⇒Yahoo!ショッピングへの出店方法
Yahoo!ショッピングも、多くのお客さんが利用する大手ECモールです。
初期費用がかからないことが特徴ですが、2026年9月からは月額システム利用料10,000円(税別)の料金体系になっています。
したがって、以前の「初期費用0円・月額0円」というイメージだけで判断しないことが重要です。
Yahoo!ショッピングを利用する場合も、販売手数料や決済関連の費用などを含めて考える必要があります。
関連記事として次のリンクがあります。
⇒ Yahoo!ショッピングに初めて出店するには?|申し込みから審査・開店までの手順を解説
3 ASP型とモール型、どちらを選ぶ?
まちの小売店はどちらを選べばいいのでしょうか?
一概には言えません。
それぞれに向いている店が違います。
簡単にまとめると、次のようになります。

◆まちの小売店なら「両方」という方法もあります。
実は、ASP型とモール型のどちらか一方を選ばなければならないわけではありません。
以下のような方法もありいます。
①自社ネットショップ(ASP型)で店のファンを増やしながら、Amazonや楽天市場(モール型)で新しいお客さんを獲得する方法
この場合、
モール型で新規客を獲得する場所、自社ネットショップで固定客・リピーターを育てる場所という役割分担ができます。
これは、まちの小売店にとって非常に重要な考え方です。
4 ネットショップは「作れば売れる」わけではない
ネットショップを作っただけでは、必ずしも商品が売れるわけではありません。
実店舗の場合は、店の前を通る人がいます。
ネットショップの場合、店を作っただけでは、お客さんがその店を見つけてくれるとは限りません。
自店のネットショップを見つけてもらうためには、次の方法でお客さんを誘導する必要があります。
・Google検索
・Instagram
・Facebook
・LINE
・YouTube
・ブログメール
・店頭での告知
特にまちの小売店の場合、実店舗とネットショップを別々に考えるのではなく、一つの店として連携させることが重要です。
■ まとめ
2026年現在、ネットショップを始めたいまちの小売店なら、まずは自店の状況を考えてみましょう。
◆まず試してみたい」
BASE・STORES・SquareなどのASP型
◆実店舗とネットショップを連携したい
STORES・Squareなど
◆ネット販売を本格的に育てたい
Shopify・makeshop・futureshopなど
◆全国のお客さんに商品を知ってもらいたい
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのモール型
そして、最も大切なのは、
「どのサービスが一番安いか」ではなく、「自分の店の商品を、誰に、どのように販売したいのか」を先に考えることです。
ネットショップは、単なる「販売場所」ではありません。
実店舗では出会えなかった全国のお客さんとつながり、さらに実店舗のお客さんとの関係を深めるための新しい販売・コミュニケーションの場として活用することができます。
まちの小売店だからこそ持っている「商品へのこだわり」「店主の専門知識」「地域とのつながり」をネットでも発信していくことが、これからのネット販売では重要になってくるでしょう。

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