バーチャルショップの「メタバース型」とは?

メタバース型バーチャルショップとは、インターネット上の仮想空間にお店をつくり、お客さんが自分のアバター(分身)などを使って、店内を歩き回ったり、商品を見たり、店員やほかのお客さんと交流したりできる仕組みです。

一般的なネットショップが商品写真や商品一覧を見て買い物をする形式なのに対し、メタバース型は、仮想空間でお店を訪れる体験そのものを楽しめる点が特徴です。

1. メタバース型ショップでできること

(1) 仮想店舗を自由に歩き回る


3D空間に再現された店内を移動し、陳列された商品を見て回ることができ、実際の店舗に近い感覚で商品を探せます。

(2) 商品を詳しく見る・購入する

商品をクリックして詳細を確認し、実際のネットショップに移動して購入する仕組みもつくれます。

(3) お客さん同士や店員と交流する
アバターや音声・チャットを通じて会話したり、店員から商品の説明を受けたりできます。

(4) 仮想商店街をつくる

複数の店舗が同じ仮想空間に出店し、共同イベントやセール、地域の情報発信などを行えます。

2. まちの小売店が活用するメリット

メタバース型は、単に商品を販売するだけでなく、次のようにお店の魅力や店主の人柄を伝える手段にもなります。
 ・遠方のお客さんにもアピールできる
  店舗まで来られない人にも商品やお店を紹介できます。
 ・お店の個性を表現できる
  店内の雰囲気や商品の世界観を仮想空間で演出できます。
 ・商店街全体で集客できる
  各店舗を仮想空間に並べ、回遊してもらう仕組みをつくれます。
 ・イベントを開催できる
  新商品発表会、ファッションショー、地域の特産品紹介などに活用できます。
 ・若い世代との接点をつくれる
ゲームやデジタル空間に親しんでいる層への情報発信につながる可能性があります。

3. メリットだけではない! 注意点

メタバース型を導入するについては、次の注意が必要です。

特に小規模な小売店では、最初から高額な3D空間を独自開発するよりも、既存サービスを利用して小さく始める方法が現実的です。

4. メタバース型とほかのバーチャルショップの違い

メタバースと他のバーチャルショップの違いをまとめると次のようになります。

3D仮想店舗とメタバース型には重なる部分があります。
アバターによる交流や複数人での同時参加など、仮想空間ならではの機能が充実するほど、メタバース型の特徴が強くなります。

5. 商店街で活用するなら?

メタバースを商店街で活用するには、商店街の事務局が中心となり、仮想空間に10〜30店舗を並べる次の方法が考えられます。
(1)商店街の仮想空間をつくる
(2)各店舗の看板、商品写真、紹介文を掲載する
(3)商品をクリックすると、各店のネットショップや問い合わせ先に移動できるようにする。
(4)季節のセールや共同イベントを開催する
(5)LINE公式アカウントなどで仮想商店街への来訪を呼びかける。

これらの方法なら、最初から仮想空間内で決済まで完結させなくても、商品紹介や各店への送客から始められます。
ただし、仮想空間をつくること自体が目的にならないようにすることが重要です。来店者数、商品ページへのアクセス、実店舗への来店、購入件数などを確認し、売上や集客につながっているかを検証する必要があります。

■ まとめ

メタバース型バーチャルショップは、インターネット上にもう一つの商店街をつくり、買い物だけでなく、交流やイベントも楽しめる仕組みです。
まちの小売店や商店街にとっては、地域の魅力を広く発信する新しい方法になる可能性があります。一方で、制作費用や運営負担、利用者を集める工夫も欠かせません。

まずは一部の店舗で試験的に導入し、効果を確かめながら参加店舗を増やす進め方がおすすめです。

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