楽天市場へ出店するには?|出店前の準備から開店までの手順をわかりやすく解説

「自分のお店の商品を楽天市場でも販売してみたい」
「楽天市場に出店したいけれど、何から始めればいいのかわからない」
まちの小売店の中にも、このように考えている方は多いのではないでしょうか。

楽天市場は、多くのお客様が利用している国内最大級のネットショッピングモールの一つです。
実店舗だけでは商圏が限られてしまいますが、楽天市場に出店すれば、全国のお客様に商品を販売するチャンスが生まれます。
しかし、楽天市場への出店は、ネットショップを無料で開設するような感覚とは少し違います。

出店申込、審査、契約、店舗ページの作成、商品登録、決済・配送の準備など、いくつかの手順を踏んでから開店することになります。

ここでは、楽天市場への出店を考えているまちの小売店向けに、出店までの流れをわかりやすく解説します。

 楽天市場公式 ⇒ 楽天市場に出店するには

1.楽天市場とは?

楽天市場は、さまざまな企業や店舗が出店して商品を販売するネットショッピングモール型のECサイトです。

Amazonなどと同じように、楽天市場を訪れたお客様が商品を検索し、複数の店舗の商品を比較して購入する仕組みになっています。

実店舗の場合、お客様は基本的に店舗の近くに住んでいる人が中心になります。
しかし、ネットショップなら地域を越えて販売することができます。

例えば、地方の小さな食品店であっても、
 -地域の特産品
 ・地元のお菓子
 ・加工食品
 ・ギフト商品
 ・地域限定商品

など、全国のお客様に販売できる可能性があります。

「地域では知られているけれど、全国ではまだ知られていない商品」を販売する場所としても、楽天市場は検討する価値があります。

2.楽天市場への出店は誰でもできる?

ここは注意しておきたいポイントです。

楽天市場では、出店を申し込めばすぐに店舗を開設できるわけではありません。
楽天市場では、すべての事業者が出店審査を受けることになっています。

取扱商品や出店形態によって、必要となる書類が異なる場合もあります。

大切なところとして、
「楽天市場に出店したい」と思ったら、まず自分の店の商品がネット販売に向いているのか、必要な許認可などに問題がないかを確認しておくことが大切です。
特に食品、酒類、医薬品など、商品によっては関係する法律や許可・届出などの確認が必要になります。

3.出店前に準備しておきたいこと

楽天市場への出店を申し込む前に、ある程度準備しておくと、その後の店舗作りがスムーズになります。

①何を販売するのか決める
最初から大量の商品を登録しようとする必要はありません。

まずは、「この商品ならネットでも売れそう」という商品を選んでみます。

例えば以下のようなものです。、
 ・地域の名産品
 ・人気商品
 ・リピート購入されている商品
 ・ギフト商品
 ・他店では手に入りにくい商品

などです。

②商品写真を準備する
ネットショップでは、お客様が実際に商品を手に取ることができません。
そのため、商品写真が非常に重要になります。

写真は正面だけではなく、
 ・商品全体
 ・裏面
 ・サイズ感
 ・使用方法
 ・中身
 ・食べ方
 ・商品を使っている場面

など、購入する人が知りたい情報を写真で伝えられるようにします。

③商品説明を考える
「商品名」と「価格」だけでは、お客様はなかなか購入してくれません。

例えば食品なら、
 ・どんな味なのか
 ・どんな人におすすめなのか
 ・どのような食べ方ができるのか
 ・どこで作られているのか

などを具体的に説明します。

実店舗で店員さんがお客様に説明していることを、商品ページに置き換えるのです。

④発送方法と送料を決める
ネット販売では、商品を売った後の発送も重要です。

あらかじめ、
 ・どの配送業者を使うのか
 ・送料はいくらにするのか
 ・何日以内に発送するのか
 ・梱包方法はどうするのか

などを決めておきます。
特に食品や割れ物などは、配送中の破損や温度管理についても考える必要があります。

4.楽天市場へ出店するまでの流れ

楽天市場の公式案内では、出店までの流れは大きく次の4段階に分けられています。
 ①出店申込
   ↓
 ②契約
   ↓
 ③オープン準備
   ↓
 ④開店

通常、申込から開店までは1か月半~2か月程度が目安とされています。ただし、取扱商品や店舗構築の状況などによって異なります。

具体的な内容は次の通りです。

STEP1 出店を申し込む

最初に楽天市場への出店申込を行います。
Web上から必要事項を入力し、必要な書類を提出します。
ただし、申込をしただけで契約が成立するわけではありません。

その後、楽天市場による出店審査が行われます。

STEP2 出店審査を受ける

楽天市場では、すべての事業者が出店審査を受けます。
審査に必要な書類は、事業者の形態や取扱商品などによって異なります。

そのため、「自分の店の場合、どのような書類が必要なのか」を事前に確認しておく必要があります。
特に、免許や許可が関係する商品を販売する場合は注意が必要です。

STEP3 契約・利用開始

審査を通過すると、契約・利用開始へ進みます。

楽天市場の店舗運営では、RMS(Rakuten Merchant Server)という店舗運営システムを利用します。

RMS(Rakuten Merchant Server)とは?
楽天市場に出店している店舗が日常的に使用するWebベースの管理システムで、商品登録、受注処理、在庫管理、アクセス分析、メール配信、クーポン設定など、EC運営に必要な機能を1つの画面で管理できます

RMSでは、
 ・店舗ページの作成
 ・商品登録

 ・受注管理
 ・分析
 ・メルマガ配信
 ・問い合わせ管理

など、ネットショップの運営に必要な機能を利用できます。

ここから本格的な店舗づくりが始まります。

STEP4 店舗ページを作る

楽天市場で販売するためには、自分の店舗ページを作成します。

店頭ページを創るために次の項目を整えておきます。
 ・店舗名
 ・店舗トップページ
 ・商品ページ
 ・商品画像
 ・商品説明
 ・会社・店舗情報
 ・配送情報
 ・支払い方法
 ・返品などのルール

などです。

これらは実店舗でたとえると「ネット上にもう一つの店舗を作る」ようなイメージです。
ただ商品を並べるだけではなく、お客様が安心して買い物できる店舗にすることが重要です。

STEP5 商品・配送・決済を準備する

店舗ページが完成したら、販売する商品の登録を進めます。
同時に、「注文が入ったら、どうやって商品を届けるのか」という仕組みも整えておきます。

楽天市場では楽天ペイ(楽天市場決済)が利用され、決済関連の業務を楽天側が代行する仕組みになっています。

小規模店にとっては、決済業務の負担を軽減できることになります。

STEP6 店舗をオープンする

店舗の準備が整えば、いよいよ開店です。

楽天市場公式では、開店までの流れは以下のようにしています。
 ・出店申込
   ↓
 ・審査

   ↓
 ・契約

   ↓
 ・店舗構築
   ↓
 ・商品・決済・配送準備
   ↓
 ・開店
という流れになります。

ただし、開店したからといって、すぐに商品がどんどん売れるとは限りません。
これが、実店舗との大きな違いです。

5 . 楽天市場の出店費用はいくら?

楽天市場では、無料で出店できるわけではありません。

2026年現在、公式サイトでは次の3つの出店プランが案内されています。

このほか、全プラン共通で初期登録費用60,000円(税別)が必要です。

また、月額出店料だけではなく、
 ・システム利用料
 ・楽天ペイ利用料
 ・楽天ポイント
 ・アフィリエイト関連費用

など、売上に応じて発生する費用があります。

したがって、「月額25,000円だけ払えば楽天市場で販売できる」と考えないことが大切です。
出店前に、売上に対してどの程度の費用が発生するのかを計算しておく必要があります。

6. まちの小売店が楽天市場に出店するときの注意点

楽天市場への出店で、最も注意したいのは、「出店すること」と「売上を伸ばすこと」は別だということです。

実店舗なら、店の前を通った人が商品を見てくれます。
しかしネットショップでは、まずお客様に商品ページを見つけてもらわなければなりません。

そのためには、次の取組を行うことが必要です。
 ・商品写真を工夫する
 ・商品説明を充実させる
 ・価格を検討する
 ・レビューを増やす
 ・キャンペーンを活用する
 ・SNSから店舗へ誘導する
 ・リピーターを増やす

などです。

特にまちの小売店の場合は、「価格の安さだけで大手ショップと競争しない」ことが重要です。

例えば、
 ・地域の商品だから買いたい
 ・この店だから安心して買える
 ・店主がおすすめしているから買ってみたい

といった、実店舗ならではの強みをネットショップでも伝えていくことが大切です。

7 楽天市場に出店する前に考えたいこと

楽天市場への出店を考えたら、いきなり申し込むのではなく、その前にまず次のことを整理してみることが必要です。
 ・ 誰に販売するのか
 ・ 他店と比べて何が強みなのか
 ・ いくらで販売するのか
 ・ 送料はいくらかかるのか
 ・ 梱包・発送を誰が行うのか
 ・ 1か月に何個売れば利益が出るのか
 ・ ネットショップを運営する時間を確保できるのか

この中でも特に重要なのが、「月に何個売れば利益が出るのか」という点です。

ネットショップは、商品が売れるほど利益が増えるとは限りません。
販売価格から、商品原価+楽天市場関連費用+送料+梱包費+人件費などを差し引いて、最終的にどれだけ利益が残るのかを考える必要があります。

■ まとめ

楽天市場への出店は、単に申込をして商品を登録すれば終わりではありません。
 ・出店申込
    
 ・出店審査
    
 ・契約
    
 ・RMSで店舗構築
    
 ・商品・決済・配送の準備
    
 ・開店
という手順で進めていきます。
そして、本当に重要なのは「開店してから」です。
楽天市場に店舗を出しただけで、お客様が自然に集まってくるわけではありません。
 ・どの商品を売るのか
 ・誰に買ってもらうのか
 ・自店にはどんな強みがあるのか

を明確にしたうえで、商品ページを作り、集客し、リピーターを増やしていく必要があります。

まちの小売店にとって楽天市場は、単なる販売場所ではありません。
地域の小さなお店が、全国のお客様とつながるための新しい販売チャネルとして考えてみるとよいでしょう。
まずは自店の商品を見直し、「この商品なら全国のお客様にも買ってもらえる」という商品を見つけるところから始めてみることです。。

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