思わず買いたくなる手書きPOPの書き方/実例10選

「商品は良いのに、なかなか売れない……」
そんな悩みを持っている小売店は少なくありません。

お店の商品をお客さんに知ってもらい、購入につなげるためには、商品の置き方や接客だけでなく、店頭や店内のPOPも重要な役割を果たします。

特に、まちの小売店で活用したいのが「手書きPOP」です。
手書きPOPは、大型店のように大きな広告費をかけなくても始められます。
しかも、店主やスタッフが自分の言葉で商品の魅力を伝えられるため、まちのお店らしい温かみのある販売方法になります。

では、どんなPOPを書けば、お客さんの目に留まり、「ちょっと買ってみようかな」と思ってもらえるのでしょうか。

この記事では、すぐに使える手書きPOPの例を紹介します。

1. 手書きPOPは「商品名と価格」だけではもったいない

まず大切なのは、POPを単なる「値札」にしないことです。

例えば、
食パン 380円
これだけでは、商品の情報は分かります。

しかし、
朝食がちょっと楽しみになる!
 ・焼きたて食パン
 ・外はサクッ!中はふんわり♪

店主おすすめです。
 ・1斤 380円
と書けば、商品の魅力やおすすめする理由まで伝わります。

2. 手書きPOPの書き方/5つの基本

手書きPOPを作るときは、次の5つを意識すると書きやすくなります。

① 最初に目を引く言葉を書く

手書きPOPでは、「何の商品なのか」だけでなく、「なぜおすすめなのか」まで伝えることがポイントです。

POPを見た瞬間に目に入る次のような「キャッチコピー」を考えます。
 ・店主イチオシ!
 ・今週のおすすめ!
 ・リピーターに人気!
 ・こんな商品を探していませんか?
 ・一度使うと手放せない!
 ・今夜の晩ごはんに!
 ・ちょっとしたプレゼントにおすすめ!

などです。

② 商品の特徴を一つに絞る

商品の特徴を全部説明しようとすると、POPが読みにくくなります。

例えば靴なら、「軽い」「歩きやすい」「疲れにくい」「デザインが良い」など、たくさんの特徴があります。
その中から、「長時間歩いても疲れにくい」など、一番伝えたい特徴を一つ選びます。

③ 「誰におすすめなのか」を書く

「おすすめです」だけでは、誰におすすめなのか分かりません。

そんな時には、
こんな方におすすめ!
 ・長時間歩くことが多い方
 ・軽い靴を探している方
 ・足が疲れにくい靴を探している方

というように書けば、自分に必要な商品だと感じてもらいやすくなります。

④ 店主やスタッフの言葉を入れる

次の例は、まちの小売店ならではの方法です。
 ・店主も愛用しています!
 ・スタッフが実際に使ってみました。
 ・私ならこの商品を選びます!

これらは、ネットショップの商品説明とは違い、人の顔が見える情報になります。

⑤ 最後は「買う理由」をつくる

最後に、
 ・数量限定
 ・今週のおすすめ
 ・本日入荷
 ・人気商品
 ・今だけ○○円
 ・ラッピング無料
 ・試食できます
 ・サイズを試せます

などです。

これらを入れると、購入や問い合わせにつながりやすくなります。
ただし、「限定」「お買い得」などは、事実に基づいて表示することが大切です。

3. すぐ使える手書きPOP実例10選

ここからは、まちの小売店で使いやすいPOPを業種別に紹介します。

① 食品店/「店主おすすめ型」

◆店主イチオシ!焼きたて食パン
 ・外はサクッ! 中はふんわり♪
 ・朝食はもちろん、トーストにもおすすめです。

1斤 380円

「店主イチオシ」という言葉によって、単なる商品説明ではなく、お店の人がおすすめしている商品だと伝わります。

② 八百屋/「旬・鮮度型」

◆今日のおすすめ!
 ・旬のトマト
  「甘くておいしい!」とお客様にも好評です。
  サラダにも、そのままでも◎
  1袋 298円

食品の場合は、味や鮮度、旬など、食べたときのイメージを伝えると効果的です。

③ 肉屋・惣菜店|「今夜のメニュー提案型」

◆今夜の晩ごはんに!手づくりコロッケ
 ・外はサクサク
 ・中はホクホク!
 ・揚げたてあります♪

  1個 150円

「商品を買ってください」ではなく、「今夜の晩ごはんにいかがですか?」と提案することで、購入する場面をイメージしてもらいます。

④ 洋品店|「悩み解決型」

◆「何を着よう?」と迷ったらこれ一枚でOK!
 ・合わせやすい
 ・軽くて着やすい
 ・普段使いに便利

 ・店主おすすめです♪
  4,980円

洋品店では、商品のスペックだけでなく、「この服を着るとどう便利なのか」を伝えることがポイントです。

⑤ 靴店|「試してもらう型」 

◆歩きやすい靴をお探しなら!店主おすすめ
 ・「長時間歩いても疲れにくい」と好評です。
 ・まずは店内で履いてみてください!

小売店では「購入してください」だけではなく、試着・相談・体験を促すPOPも効果的です。

⑥ 雑貨店|「プレゼント提案型」

◆プレゼントに迷ったら人気の○○はいかが?
 ・「何を贈ればいいか分からない」という方におすすめです。
 ・ラッピング無料!
 ・お気軽にご相談ください。

「誰かにプレゼントする」という購入目的を作るPOPです。

⑦ 「お客様の声」を使うPOP

◆お客様からこんな声!
 ・「これ、使いやすいですね!」そんな声から人気になった商品です。
 ・初めての方にもおすすめです♪

実際のお客様の声を使える場合は、非常に分かりやすいPOPになります。
ただし、実在しない口コミを作って掲載するのは避けましょう。

⑧ 「店主の失敗談・体験」を使うPOP

少し変わった方法ですが、まちのお店ならではのPOPです。
◆店主も最初は半信半疑でした……
 ・でも実際に使ってみたら、「これは便利!」
 ・今では毎日使っています。

 ・気になる方はぜひお声がけください。

店主自身の体験を紹介すると、商品説明が身近になります。

⑨ 「こんな人におすすめ」POP

◆こんな方におすすめ!
 ・毎日使えるバッグが欲しい
 ・荷物をたくさん入れたい
 ・軽いバッグが欲しい
 ・シンプルなデザインが好き

お客さんがPOPを見て、「あっ、これ私のことだ」と思えることがポイントです。

⑩ 「店主に相談してください」型

まちの小売店では、このタイプもぜひ活用したいところです。

◆どれを選べばいいか迷ったら……店主にご相談ください!
 ・「○○に使いたい」「○○な商品が欲しい」と言っていただければ、一緒にお探しします。

大型店やネット通販との差別化にもつながります。

4. 「売っている商品」ではなく「使う場面」を伝える

手書きPOPで特に重要なのが、商品そのものではなく、商品を使う場面を伝えることです。

例えば、こういうことです。

「フライパン 3,980円」だけではありません。
 ・毎朝のお弁当作りを少しラクに!
 ・忙しい朝におすすめのフライパン
 ・○○がしやすく、毎日の料理に便利です。

  3,980円

このような書き方にすると、お客さんは「この商品を買ったら自分の生活がどう変わるか」をイメージできます。

5. 手書きPOPは上手な絵がなくても大丈夫

「POPを作るのは苦手」という店主さんもいるでしょう。
しかし、手書きPOPは、必ずしも絵が上手である必要はありません。

大切なのは、読みやすいこと、目立つこと、自分の言葉で書くことです。
文字の大きさを変えたり、重要な部分を囲んだり、簡単なイラストを入れたりするだけでも十分です。

例えば、
・店主イチオシ! → 商品名
・「ここがポイント!」→ 商品の特徴

・○○円
というシンプルな構成でも立派なPOPになります。

6. 手書きPOPでやってはいけないこと

特に注意したいのが、情報を詰め込みすぎることです。
「商品の特徴を全部伝えたい」と思うと、文字が小さくなり、文章も長くなります。

しかし、店頭POPは「説明書」ではありません。
まず目に留まってもらうこと。そして、「ちょっと気になる」と思ってもらうことです。
詳しい説明が必要なら、POPを見たお客さんに店主やスタッフが説明すればいいのです。

■ まとめ

ー 手書きPOPは「お店の人の声」を伝える販促ツール ー

手書きPOPの最大の魅力は、単に商品を宣伝することではありません。
店主やスタッフの「この商品はおすすめですよ」という気持ちを、お客さんに伝えられることです。

大型店では、商品の説明が統一された表示になっていることが多いでしょう。

一方、まちの小売店なら、
 ・「私はこれがおすすめです」
 ・「実際に使ってみたら便利でした」
 ・「こういう方に向いています」

という、お店の人ならではの言葉を書くことができます。
これは、まちの小売店にとって大きな武器です。

まずは売りたい商品を一つ選んで、「この商品を、私はなぜお客さんにおすすめしたいのか?」を考えてみることです。
その一言こそが、手書きPOPの一番大切な材料になるのです。

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