まちの小売店で顧客リストを持っているという人をあまりみかけません。
いちいち名前や住所、連絡先などを聞くのに気が引ける、面倒だなどという理由で顧客リストをあまり重視していないようです。
大変もったいないことだと思います。
お客さんが急に来なくなったとき、売上が落ち込んだ時など顧客リストは集客や販促の大きなツールになるのです。
ここでは、まちの小売店にとっての顧客リストについての
・重要性
・作り方
・活用方法
・注意点
などについて触れてゆきます。
目次
1 顧客リストは店の資産
売上が伸びない、急激に下がってきた。
販促のために何かを始めなければならない。
けれどもできることはたいていやっている。それでも目立った効果が出ていない。
こんな時、手軽に売上を増やせる方法が顧客リストの活用です。
まちの小売店は、企業のようなたいそうな顧客リストは必要ありません。
最低限、名前、住所、年齢、性別の他に来店日時、購入品目などが記録されておれば十分です
店頭に記入用紙を置いておき、記入してもらえるお客さんには、粗品を進呈したり、次回来店時に使えるクーポン券などのオファーをつけます。
こうして集めた顧客リストをデータ化し、後の宣伝などの販促に活用します。
顧客リストがあるということは、いざという時に宣伝などの販促が出来るお客さんが潜在的にいるということで、まさにお店にとっての資産であるということが言えます。
<参考>
⇒イベント参加者名簿は顧客名簿
2 顧客リストの作り方
まちの小売店の顧客リストはエクセルによるデータベースで十分活用できます。
エクセルのセルに必要項目を入力し、データのフィルター機能を使って必要な項目を抽出できれば十分活用でき、専用のソフトまでは必要としません。
集めた顧客リストは下図のエクセルファイルに適宜入力します。
入力項目は、
・名前 ・年齢 ・住所 ・連絡先 ・来店日 ・購入品 などとし、お店の業種などにより項目を追加します。
リストが積み重なってくると、次図のようにエクセルに元々備わっている検索抽出機能を利用し、例えば年齢ごと、購入品ごとなどの必要な項目ごとに抽出します。
・上図の赤で囲った部分、上部メニューヵら「データ」をクリックし、その下の「フィルター」をクリックすると顧客リストの項目に下向き矢印が現れます。
・それぞれの項目の下向き矢印をクリックすると入力されているデータがプルダウンで表示されます。
・選択したいデータをクリックし、OKをクリックすると選択したデータのみが表示されます。
3 顧客リストの活用方法
まちの小売店での顧客リストの活用方法としては、
・新しい商品の案内
・新しいサービスの案内
・イベント、セールの案内
などで来店や購入を促しますが、その他に特徴のあるお客さんを抽出して、
・ポイントを発行している店などは、獲得ポイントの有効期限が迫っていることのお知らせ
・購入品目に特徴のあるお客さんに対し、関連新商品のお知らせ
・来店日からしばらく遠ざかっているお客さんに対し、期限限定クーポン券の進呈
など、来店・購入意欲を高めるDMやメールの発送・発信などを行います。
4 顧客リストの情報漏洩に注意
顧客リストは何よりも個人情報を扱っている点でまちの小売店といえども情報の漏洩には次のような細心の注意を払う必要があります。
・アクセス出来る人を限定する
・パスワードを設定する
・外に持ち出さない
・他人に見せない
などの運用上のルールを作っておきましょう。
5 まとめ
顧客リストは、ここぞという時に活用できるとっておきの手段です。
まちの小売店顧客リストは企業のそれのように特別のソフトを使わなくても、誰でもができるエクセルでのデータベース化で十分その役目を果たせます。
普段から地道に積み上げ、データ化することによりやがては重要な資産になります。
そして、タイミングにより宣伝、販促に活用することができるなど機会の損失を防ぐことができます。
ただし、その扱いについては、情報の漏洩に気を配り、個人情報の流出防止に十分な配慮が必要なことは言うまでもありません。
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