キャッシュレスの決済端末は、急速に進化を続けています。
国の後押しもあり、コンビニやスーパーに留まらず、まちの小規模店舗などへの導入も進んでいます。
キャッシュレス決済の方法も、これまでの主流であったクレジットカードの他にデビットカード、電子マネー(交通系、流通系)、コード決済(バーコード、QRコード)の他にモバイル決済と呼ばれるスマホによる決済やアプリ決済も登場しています。
また、端末機はこれまでは据え置き型のCAT端末が主流であったが、近頃では決済方法の多様化などに伴い、
・1つの端末であらゆるキャッシュレス決済に対応できること
・レジ業務の省力化
・顧客情報の蓄積と管理運用
などを兼ね備えたマルチ決済端末機が急速に増えつつあります。
ここでは、オールインワン型のマルチ決済端末について、
・マルチ決済端末とは?
・マルチ決済端末の種類
・マルチ決済端末の機能とメリット
とともに、以下の7社のマルチ決済端末についての特長、費用などについても掲載しています。
①Square決済
②Square Terminal
③STORES決済
④stera pack
⑤スマレジ・PAYGATE
⑥Airペイ
⑦楽天ペイ
目次
1 マルチ決済端末とは?
マルチ決済端末とは、その名の通り、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済、eChatPay決済、プリぺードカード決済などが1台で利用できるもので、持ち運びが可能で、ポイント付与機能などの決済以外のサービスも搭載することができるものです。
マルチ決済端末の一例として「スマレジ・PAYGATE」を下記リンクで紹介します。
⇒スマレジ・PAYGATE
2 マルチ決済端末の種類
据え置き型とモバイル型と呼ばれるポータブル型に分けられます。
(1) 据え置き型
電話回線で接続し、レジ横などに設置して利用するタイプの決済端末で、主にレジ横に設置します。
メリットとしては
・操作が簡単
・お客さんのニーズに合わせて機能のカスタマイズができる
があるが、
その反面、
移動させることができないため、飲食店などでのテーブル会計やイベントなどでの店外での使用ができないのがデメリットになります。
(2) モバイル型(ポータブル型)
スマートフォンやタブレット端末を接続して利用することができる決済端末です。
回線工事が必要でなく、すぐ導入でき、持ち運びが可能なことから、店外でも利用できることが最大のメリットになります。
また、導入費用も比較的安いことから小規模小売店での導入にも向いています。
ただし、通信機能を持たせるためにWi-Fiやモバイルデータ通信が必要になることから、インターネットの接続環境を整備しておく必要があります。
3 マルチ決済端末の機能とメリット
マルチ決済端末は次のようなメリットがあります。
(1) 様々なキャッシュレス決済に対応ができる
現在、出回っているあらゆるキャッシュレス決済手段に対応することができます。
・クレジットカード、デビットカード
高額商品を扱っている店舗に向いている
・電子マネー決済
チャージ金額の上限により高額決済がされにくいので、低単価商品を扱う店舗向き
・QRコード決済
導入費用が比較的安いので、導入費用を抑えたい小規模の店舗に向いている。
QRコードを読み取るストアスキャン方式の場合には、読み取り専用の端末が必要
(2)レジ周りがすっきりする
決済ごとの端末が必要でなく、1台で決済できるのでコードなどで乱雑にならず、レジの周りがスッキリと片付きます。
(3)モバイル型であれば、イベントや移動販売などで使用できる
持ち出しができるので、気軽に店外で使用できます。
(4) 入金日が一定で一括入金される
決済方法が違っていても、あらゆるキャッシュレス決済に対応が可能なことから、同一日に一括入金されます。
4 マルチ決済端末の機種別特長、必要経費等
マルチ決済端末の特長、価格等を比較しました。
それぞれの初期費用や月額費用については、キャンペーン期間中は無料となっており、このあたりのことはよくわからないことがあるので、それぞれのホームページなどで確認の必要がありそうです。
また、付属設備として必要なレシートプリンターについては、あらかじめ内蔵されているものと別売りで用意が必要なものがあるので注意が必要です。
決済金額の入金サイクルについては、早いところで翌日、遅くてもつき2回、3回であり、小規模小売事業者にとってはありがたいところです。
①Square決済 スマホやタブレットでカード決済
・初期費用無料
・決済手数料 3.25%〜
・タブレット不要
・入金が早い(翌日入金)
・決済額に対する手数料以外の費用は不要(月額固定費、解約費用が無料)
・POSレジ、顧客管理などの店舗運営に必要な機能を無料で使える
※個人、小規模店舗に最適
②Square Terminal
・初期費用 端末代金 46,900円(キャンペーン時期は割引有り)
・月額費用無料
・タブレット不要、レシートプリンター内蔵、電子サイン対応、電子レシート発行
・最短翌日入金
③STORES決済
・初期費用 端末代金19,800円(キャンペーン期間0円)
・初期、月額費用0円で導入可能
・最短翌々日(2日後)入金
・振込手数料は自動入金又は売上10万円以上で無料
※個人から複数店舗向け
④stera pack
・初期費用無料
・月額費用 おためし期間1年間無料 スタンダードプラン3,000円
・レシートプリンター内蔵、電子サイン対応
・入金サイクル 月6回、2回
⑤スマレジ・PAYGATE
・初期費用 通常は30,800円(キャンペーン期間中は0円)
・決済手数料 3.24%~(キャンペーン期間中はさらに安くなる)
・月額費用 3,300円
・タブレット不要、レシートプリンター内蔵
・POSレジと連携
・入金サイクル 月2回
⑥Airペイ
・初期費用 19,800円(キャンペーン期間中は0円)
・月額費用 キャンペーン期間中は0円
・決済手数料は3.24%または3.74%
・iPad、カードリーダー 条件を満たすと0円
・レシートプリンター 別売 (2万円から)
・入金サイクル 月3回または6回
・アプリ”Airレジ”インストールでPOSレジと連携
※小規模店舗向け
⑦楽天ペイ
・初期費用 20,000円(キャンペーン期間中は0円)
・月額費用 キャンペーン期間中は0円
・タブレット不要
・レシートプリンター 別売 (2万円から)
・最短翌日入金
5 まとめ
多様なキャッシュレス決済に対応するには、マルチ決済端末は備えておかなければならない必須の設備となってきました。
近頃では、この決済端末とPOSレジが連携した機種も登場し始めました。
現在、様々なカードやアプリが百花繚乱のように溢れており、お客さんは当然のようにこれらを使います。
スーパーやコンビニだけではなく、小規模小売事業者もこの流れに乗ってゆかなければとてもやって行けない時代になってきたのです。
これからは、まちの小売店にとってもお客さんを逃がさないように、1台の決済端末であらゆるキャッシュレス決済ができるマルチ決済端末の設置がその店のウリになるのです。
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