商店街のLINE公式アカウントは、イベントやセール情報、クーポンを直接近隣住民や商店街の顧客に届け、来店を促すデジタル広報ツールです。加盟店間で情報を共有できるため、商店街全体の魅力を効率的に発信でき、地域とのつながりやブランド力の向上にも役立ちます。
ここでは、商店街が「LINE公式アカウント」を作るための手順などを京都市上京区北野商店街を例として説明します。
目次
1.まずはアカウントの作成から
まず、「 LINE公式アカウント」で何ができるのかを確認しておきます。
(1) 何ができるのか
・情報発信
セールやイベント、営業時間変更などを一斉に知らせる
・顧客とのコミュニケーション
問い合わせや予約対応、クーポン配布
・集客・販促
LINE広告との連携で来店促進
(2) アカウント作成
まずはアカウントの作成から始めます。
①LINE公式アカウント開設ページにアクセス
⇒https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/

次の項目を設定します。
①ビジネスIDの登録
②ユーザー名
③サービスの対象国・地域
④アカウント名
⑤メールアドレス
⑥事業者などの所在地
⑦会社・事業所名
⑧業種
詳細は、次のリンクをご覧ください。
詳細 ⇒初めて「LINE公式アカウント」を作るには?/まずはアカウント作成から
「管理画面」にログインできれば、LINE公式アカウントはひとまず作成されました。
2.アカウント開設後すぐやること
アカウントが作成できればアカウントの内容を設定してゆきます。
(1) アカウントの基本設定
次のプロフィールの設定を行います。
①プロフィール画像
・商店街のロゴ、商店街のメーン通の写真
② アカウント名
・「北野商店街 公式LINE」
わかりやすく検索しやすい名前にする
③ステータスメッセージ
・北野商店街は「天神さん(北野天満宮)」のお膝元
・かつて京都に日本初の市電(チンチン電車)が走っていたころからの商店街
④ 電話番号
・電話番号 振興組合の電話番号
⑤ 所在地
・振興組合の所在地:京都市上京区七本松通一条下ル三軒町50 ウエル北野2F
⑥ 定休日 毎週木曜日
(2) あいさつメッセージ
友だち追加した人に自動で送られる最初のメッセージです。
<例1>
・北野商店街へようこそ!
・季節のイベント
・お得な商品券、ポイントカード
・おすすめ店舗情報
<例2>
・毎月25日は天神さんの日
・北野天満宮から徒歩すぐ
・お得なポイントカード、プレミアム付き商品券
・ぜひご利用ください!
(3) リッチコンテンツの準備
◆リッチメニュー
LINE公式アカウントのトーク画面の下部に固定表示される「大きな画像付きメニュー」のことで、LINE上に常設する、デジタル案内板の役目です。
ユーザーはトーク中いつでもタップして、地図・イベント情報・クーポンなどにすぐアクセスできます。
<(例)リッチメニューのイメージ>

北野商店街では次の6つのメニューを作れば理想的なリッチメニューになります。
<北野商店街のリッチメニュー>
・商店街への行き方
・商店街マップ
・お店検索
・イベント情報
・アクセス
・「WELLカード」、「プレミアム付き商品券」、「ポイント還元
リッチメニューに表示される項目と内容は次の通りです。
◆リッチメッセージ
画像+ボタンを組み合わせたメッセージ で、普通のテキストメッセージより目立つ形式の配信です。広告や案内に使うと効果的で、ユーザーがタップすると特定のリンクやアクションに誘導できます。
・商店街への行き方
Googleマップ

・商店街マップ

・店舗一覧」(お店検索)
各店舗の一覧を表示し、URLなどのリンクを貼ると効果大
・イベント情報
セールの情報など
・アクセス
北野天満宮から徒歩10分程度
市バス「千本中立ち売り」下車すぐ
・「WELLカード」、プレミアム付き商品券、ポイントカード
それぞれの説明を記載
3 「LINE公式アカウント」と普通のLINEの違い
同じLINEでも「LINE公式アカウント」と個人が使う普通のLINEでは、できることに下記のような大きな違いがあります。

上記を北野商店街に当てはめると次のようになります。
・店主間連絡 → 普通のLINE
・お客様への情報発信 → LINE公式アカウント
・イベント告知 → LINE公式アカウント
・個別問い合わせ対応 → どちらも可(公式の方が管理しやすい)
4 LINE公式アカウントの運用に費用が発生するのか
商店街が自前でLINE公式アカウントを立ち上げ、各種の配信を行おうとすれば、その頻度にもよるが、誰かが専任でその任務を背負わなければなりません。
最初のうちは“お試し”程度で行うこともできるが、友だちが増え、配信の種類や数が増えるようになると手が回らなくなることも考えられるので、その場合は「LINE運用代行会社」への委託が必要になります。
有償によるLINE公式アカウント運用プランには現在次のプランが一般的です。

◆北野商店街の場合
・とりあえず商店街として「自前でLINE公式アカウントを運用するなら」 のであれば、コミュニケーションプラン(無料)で始められる。
・将来的にセール・イベント告知を定期的にやるなら、ライトプランかスタンダードプランを検討する。
という方法が考えられます。
◆「LINE運用代行会社」とは
LINE公式アカウントの運用設計・配信・コンテンツ作成・分析などをトータルでサポートする会社です。
主な会社として次の各社があります。
・株式会社モッド(MOD) ⇒ https://line.mod.co.jp/
・インライン(IN-LINE)
・株式会社エルマーケ ⇒ https://line-marketing.co.jp/
・株式会社MARKELINE ⇒ https://www.lstepoffcial.com/about/
5 どのようにして「友だち獲得」を伸ばすか
LINE公式アカウントが完成すると、これまでの顧客、近隣の人々に北野商店街がLINE公式アカウントを始めてことと、友だち追加を促す告知を行い、多くのファンを獲得し、LINE公式アカウントによる商店街への集客を図る必要があります。
その方法としては以下の方法があります。
(1)友だち登録したくなる動機を作る
次のような他では得られない情報を出す
・LINE友だち限定クーポン発行中
・北野商店街の店主インタビュー配信
・今週のおすすめ店・商品
・イベント先行告知
(2) 商店街の既存のメディアで告知
既存のメディアにLINE告知を行うとともにと友だち追加用QRコードを記載
・商店街が出すすべてのチラシ
・商店街、各店のホームページ
・商店街、各店のSNS
・商店街の各所に告知ポスターを掲示
(3) 店頭での告知
店頭で告知ポスター、チラシ、POPを掲げる
・各店舗のレジ横に設置
・ポスターやチラシに友だち追加用のQRコードを貼り付ける
<例文>
「北野商店街のLINEでイベント情報やクーポンが届きます。よかったら友だち追加お願いします!」
(4) 特典を付ける
・今その場で登録してもらうための仕掛けとして、商店街で使えるクーポン券を進呈
(5) イベント時に友だち追加告知チラシを配布
・・抽選・くじ参加条件を「LINE友だち追加」にする
6 まとめ
商店街では、お客様にイベントやセール情報、クーポンなどを多くの人々に効率よく届けるには、LINE公式アカウントは有効な手段になります。
LINE公式アカウントでは商店街や各お店の情報ともにセールやイベントなどこれまでの顧客や近隣の人々を惹きつける情報を逐次発信してゆくことになりますが、せっかくの情報は多くの人々に見てもらうことにLINE公式アカウント開設の意味があります。
それには、あらゆる媒体を通じて、また、各お店が商店街のLINE公式アカウント開設の告知を行い、多くの「友だち」を確保することが重要になります。
LINE公式アカウント開設・運営は基本的には無料ですが、ユーザーや発信する情報量が増えてくると「LINE運用代行会社」に委託することも考えなければなりません。
いずれにしても、商店街の中で、専任の担当者を置いて、情報管理・発信を一元化した運営を行ってゆくことが大切です。

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