商店街への集客方法には様々な方法がありますが、今日のデジタル化において、商店街の各種情報を発信する手段としての広域Wi-Fiを活用し、商店街への集客力向上を図るために
・Wi-Fiの基礎
・Wi-Fiの使い方
・Wi-Fiのメリット
・Wi-Fiの注意点
・Wi-Fiの商店街への導入方法とその効果
などについてWi-Fiの基本を解説します。
目次
1 Wi-Fiとは?
WI-FIとは、パソコンやスマホ、タブレットなどのネットワーク接続に対応した機器を、無線(ワイヤレス)でLAN(Local Area Network)に接続する技術のことです。
Wi-Fiはスマートフォン・PC・携帯ゲーム機などのネットワーク接続に対応している機器を無線で接続することで、インターネットが利用可能となる技術のことです。
これによって、電波が届く範囲内であればLANケーブルを機器に直接繋ぐことなく、より自由にインターネットに接続することができます。
2 Wi-Fiを使うには
・プロバイダーや回線事業者と契約してインターネットが使える環境を整えます。
・「Wi-Fiルーター」を設置し、インターネットと電子機器をつなぐことによりWi-Fiを利用することができます。
駅、空港、ショッピングモールなど、Wi-Fiマークの案内が設置されているところで公衆Wi-Fiルーターが設置してある場所では、Wi-Fiを利用することができます。
公衆用Wi-Fiを使う場合、場所によっては、それぞれの設定によってパスワードの入力、アプリのダウンロード、サービスの登録などが必要になることがあります。
また、スマートフォンの場合は、使用可能な携帯電話会社が限定されたWi-Fiスポットもあります。
3 Wi-Fiのメリット
(1) 複数のデバイスで同時にインターネットに接続することができる。
有線の場合は、インターネットに接続するには機器ごとにケーブルが必要になるが、Wi-Fiでは電波が届く範囲内であれば複数の機器で同時にインターネットに接続することができます。
(2) 場所を選ばずにインターネットができる
ケーブルが必要でないため、電波が届く範囲内であれば,無線で場所を選ばずにインターネットに接続することができます。
(3) スマホのデータ通信料を節約できる
スマホをWi-Fiに接続することにより、データ通信料が大きくなる動画、ゲームなどの通信料を節約することができます。
4 Wi-Fi使用の注意点
(1) 通信が不安定になる場合がある
電波を利用して接続する無線LANは、有線のLANと違い、通信速度が遅くなったり途切れたりするなどの通信が不安定になることがあります。
その原因として、
・障害物がある
・同じ周波数の機器の干渉を受けている
・ルーターとの距離が離れている
などがあります。
ルーターの設置場所を変えるなどの対応が必要になる場合があります。
(2) セキュリティ面での設定を万全にする。
個人使用のWi-Fiルーターにはパスワードが設定されているものが多くなっていますが、ID、パスワードを必要としない設定にしてしまうことにより、隣の人に自宅のWi-Fiを使用されてしまう可能性があります。
さらに、のぞき見や情報の漏洩などの危険性もあります。
Wi-Fiルーターには必ずIDとパスワードの設定とそれらの保護が必要です。
また、Wi-Fiルーターに付随しているセキュリティ機能は全て有効にしておくべきです。
(3) 通信の内容が暗号化されていないフリーWi-Fiを利用する場合は、注意が必要
空港やカフェ、駅や図書館などに設置されているもので、誰でも利用できるWi-Fi(フリーWi-Fi)は誰でも接続できるというメリットがある一方で、通信の内容が暗号化されないため、通信内容を誰でも見ることができてしまうことから、利用は必要最小限にとどめるべきです。
5 商店街にWi-Fiを導入して集客力向上!
商店街全体をWi-Fiスポット化し、訪れた人たちが自由にWi-Fiを利用できるようにすれば、その商店街の魅力の一つになります。
商店街全体にWi-Fi環境を整備することにより、次のような集客効果が生まれます。
(1) 商店街に来たお客さんに広告を配信することができる
商店街に買い物に来たお客さんのスマホに商店街の催し、セールの情報や商品、個店の情報などの広告を配信することができます。
(2) Wi-Fi環境を求めて商店街に来る人を取り込める
商店街のコミュニティ広場などをWi-Fiを使える場にすることにより、買い物客以外の人たちも自由にWi-Fiを利用することができます。
「あの商店街に行けば自由にWI-FIが使える」ということが一つの魅力になり、その人たちを取り込むことができ、これが商店街の“売り”になり他との差別化をはかることになります。
(3) 商店街へのWi-Fi導入の概要
以下に㈱BUFFALOの資料から引用させていただき、商店街へのWi-Fi整備の概要を示します。
商店街のWi-Fi環境のイメージは次図のようになります。
電波が届きやすいように周囲に障害物が少ない主に建物の屋上などに屋外用AP(アクセスポイント)を設置します。
〇無線LANの電波は建物や樹木等の遮蔽物に非常に弱いことから、屋外用APの設置間距離は遮蔽物などの条件により変わってきますが、一般的に数十メートル程度が限度と言われています。
〇複数の屋外用AP同士は有線での接続の他に、リピーター機能(WDS)を用いて無線でつなぐことで、ケーブル敷設工事費用を削減することができます。
〇既存回線があればそれ利用することにより、追加のランニングコストはWi-Fi機器の電気代のみになります。
※※導入に必要な費用、運用にかかるランニングコストなどについては、導入環境、規模、要求事項などにより大きく変わりますので、導入業者の現地調査の結果による見積を参考にします。
6 まとめ
商店街にWi-Fiを導入することは、商店街への来街者の利便性向上の向上、地域・商店街の魅力の発信などに繋がり、その結果、商店街自体のにぎわい創出に貢献することになります。
おおかたの人たちが肌身離さずスマホを持つ時代に、まちの小売店も商店街も急激に進歩するデジタル化の波に乗り遅れてはなりません。
その一環として商店街へのWi-Fiの導入は集客効果をもたらす大きな手段といえます。
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