ある商店街の昨年末に行われた「歳末感謝祭お年玉プレゼント」なるイベントの話題です。
どこもそうですが、商店街はかっての勢いがなく、人通りもまばらで寂しい限りですが、この期間ばかりは事前の新聞広告が効いたのか結構な人が訪れてくれました。
商店街近辺の方々だけではなく、遠くは観光のついでか東京、横浜、大阪、神戸などからも参加してくれました。
今回のイベントは、歳末のある期間にこの商店街に加盟している店舗に立ち寄っていただき、買い物や飲食を行っていただいた方に「お年玉プレゼント」が当たるハガキを1人1枚差し上げ、住所氏名を記入して事務局に返送していただければ、新年早々に「お年玉プレゼント」を進呈するものです。
事務局では、後日返送された応募ハガキを抽選により当選者に「お年玉プレゼント」をお送りしました。
さて、商店街ではこれらの応募はがきを今後どうするのか。
・一定期間過ぎれば廃棄する
・顧客名簿として活用する
の二つの方法が考えられます。
おそらく大半の方は、イベントが過ぎればその場限りのこととして、捨ててしまうことでしょう。
しかしそれでは余りにももったいない話です。
目次
1「お年玉プレゼント」応募はがきは新規顧客名簿
イベントに来てくれた方々は、従来かの顧客だけではありません。新聞広告を見て、この商店街に興味を持ち初めて訪れた方もいるでしょう。また、遠くからわざわざ立ち寄ってくれた観光客の方々がおられるかもわかりません。
初めてこの商店街の来られたこれらの人たちは、今後この商店街の新規顧客になる可能性があるのです。
商店街は、これらの応募はがきを商店街の顧客名簿として保存しておき、今後の様々なキャンペーンやイベントにおける案内などに活用するべきです。
そして、この 顧客名簿 は商店街の各加盟店の集客の対策にもつながってゆきます。
各個店も商店街も期せずして、何百人もの思いがけない顧客名簿が得られるのです。
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⇒ 顧客リストの作り方と活用方法
2プレゼント当選者も選外の方にもお礼の手紙、ハガキを!
このようなイベントにおけるプレゼント進呈の応募案内には、「当選者はプレゼントの発送をもって発表にかえさせていただきます」と書かれているのが大半です。そして抽選に洩れた方々へは何の連絡もしないのが普通です。
しかし、次の対応を行うことにより、イベントに参加してくれた方々の商店街に対する印象は格段に違ってくるはずです。
当選者へのプレゼントの送付にはただプレゼント品のみを送るだけではなく、
①イベントへの参加御礼の言葉を書いた手紙などを添える
抽選に漏れた方は抽選の結果が気になっているはずですので、この方々へも、
②選外になったことのお知らせと、イベント参加のお礼のハガキを出す
こうすることにより、イベントに参加してくれた方々は、いつまでもこの商店街のことを覚えていてくれていて次回のイベント時や何かの機会に又足を運んでくれます。
商店街の事務方は少々面倒だと思うかもわかりませんが、これらの事後対応を行うことが商店街への誘客、各個店の集客に効果が出てくるのです。
3まとめ
商店街などのイベントなどは、実施することが目的になり、参加してくれた方々への事後の対応が疎かになりがちですが、
参加者の名簿は新規顧客名簿になる
ということと、
参加への御礼を行う
ことにより、その商店街の新規顧客の獲得と知名度の向上など、商店街へのの誘客、加盟店舗の集客対策に大きな効果が生まれます。
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