まちの小売店の売り上げを上げる手段として「顧客リスト」の活用が大いに役立ちます。
売上でが伸び悩んでいる原因の一つとして、顧客リストが集められていない、もしくはあってもうまく活用されていないなどが挙げられます。
顧客リストを集め、それをうまく活用することができれば特にリピーターの確保とそこからの口コミなどによる新規顧客の獲得などにつながるチャンスが得られることになります。
ここでは、まちの小売店の「顧客リスト」の集め方、その使い方などについてまとめました。
目次
1顧客リストとは
顧客リストは、1度でも来店してくれたお客さんの各種情報をリスト化し、いつでも取り出せるようにしたものです。
◆顧客情報の内容
名前、住所、メールアドレス、電話番号の他に
・来店日時
・来店回数
・購入商品
・問い合わせ対応状況
などを記録します。
まちの小売店の顧客リストは、EXCELで入力し、フィルター機能などを使い、来店客別の各種情報を適宜取り出せるように整理しておけばいいでしょう。
2 顧客リストの使い方
顧客リストの様々な情報を分析することにより、次のような一定の傾向を見出すことができます。
・購入した商品からの好み
・問い合わせの内容からの興味の対象
・購入金額
・季節ごとの購入状況
・購入回数
これらの分析結果から顧客の特長別に振り分けて、DM(ダイレクトメール)、メルマガ(メールマガジン)などでの次の案内を行うことができます。
・新商品の入荷状況
・イベント、セールの開催
など、顧客に対して効率的なアプローチができます。
3 顧客リストの集め方
まちの小売店における顧客情報の集め方として最もシンプルな方法は、
・会員カード
・ポイントカード
の発行を勧め、顧客の情報をいただくという方法です。
他に商店街などが行っているキャンペーンやセール、イベント期間中などに
・無料サンプル
・景品
・割引券
などを進呈し、その代わりに顧客の情報をいただくという方法があります。
商店街のイベント時の顧客情報の集め方の例としは次のリンクをご覧ください。
ただし、顧客情報は個人情報になるので、必ず本人の同意を得ることが大切です。
4 まとめ
日頃からチラシ、DM、メルマガなどにより自店の広告・宣伝にいそしんでいるまちの小売店にとって、これらの宣伝広告物が果たして読まれているのか、あるいはどの程度効果があるのか悩ましいところですが、顧客リストを作りそれを活用することにより、自店のターゲットを絞り、リピーター、新規顧客の獲得のチャンスが増えることはほぼ間違いのないところです。
顧客情報の集め方はなかなか難しいところですが、初めて自店に来られたお客さんにいきなり顧客情報をいただくわけにはいかないので、自店や所属する商店街のセール、キャンペーン、イベントなどの機会を捉え、より多くのお客さんの情報をいただくことがカギになります。
また、集めた顧客情報は、後の活用のために様々な種別ごとに検索・抽出できるようにデータベース化しておくことが必要です。
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