緊急事態宣言がまた延長されました。
大きな影響を被るところは何も飲食店だけではありません、
下の写真は、ある鮮魚加工店が日頃取引がある保育園へ卸している魚の切り身です。

先日の朝、この保育園から突然「当面の間、休園します!」とのFAXが入りました。
丹精込めて作った切り身が一瞬にして廃棄処分です。
この他にも取引がある保育園からも休園のお知らせが届きました。
毎日180食分も作っている食材の注文が当分の間入らなくなりました。
まちの魚屋さんは、店売りの他にこのような業務用卸と呼ばれる食材用の魚の切り身を旅館、レストラン、居酒屋、学校などの施設に卸しているところが多いのです。
むしろ、こちらの方が商いの主流になっています。この道が絶たれると途端に店の経営に響きます。
まちの肉屋さんも同じ状況です。
近所に大きなスーパーなどができれば、お客さんはすぐそちらに流れてしまいます。
”販路拡大、新規顧客の獲得”などと実態を知らない人は無責任に声高に言いますが、この時代にこんなことが簡単にできるわけがありません。
できることは、これまでの顧客を大切にし、お客様の望むいいものをお安く提供して顧客の繋ぎ留めを図ることしか方法がないのです。
いま、まちにはこのようなお店がとても多いのです。
このような人達のために国や自治体では、支援金をはじめとした様々な支援策が打ち出されています。
ところが、零細なまちのお店では、このような支援策があることも知らず、また、知っていてもどのように申請をすればよいのかが分からずに途方にくれている方がたくさんいます。
こんな時、必要なのはお店が所属する組合や商店街などの団体の組織の支援による手助けだと思います。
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